{"title":"巯基苯酚对石蜡自氧化的抑制作用","authors":"Z. Yoshida, H. Miyoshi","doi":"10.1246/NIKKASHI1898.72.3_699","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"パラフィン(mp52~53℃)の自動酸化に対するチオフェノール類の酸化防止効果を自動記録ワールブルグ検圧計を用いて150℃で検討した。無置換および電子供与基を有する置換チオフェノール類を用いた場合には誘導期を過ぎるまで,ほとんど酸素の吸収が認められず,誘導期を過ぎると急激に酸素の吸収が始まる。誘導期は置換基の電子供与性の大小によってCH3O>CH3>Hの順に長い。これに対して電子吸引基を有する置換チナフェノールの存在下では,初期にある程度酸素の吸収が起こるが,一定量に達すると酸素の吸収速度は遅くなり,その後急激な吸収が起こるまでかなり長時間を要する。一方ベンゼンスルフィン酸類の存在では,核置換基の電子的性質の如何に関せず初期に特に顕著な酸素の吸収が起こることなく,徐々に酸素を吸収する。この場合核置換基として電子供与基をもつベンゼンスルフィン酸の存在下では対応するチオフェノール類の存在する場合よりも誘導期が長くなる。チオフェノール類およびベンゼンスルフィン酸類の挙動から無置換および電子供与基をもつチオフェノール類の存在ではベンゼンスルフィン酸がほとんど生じないが,電子吸引基(とくにNO2)をもつチオフェノール類ではベンゼンスルフィン酸類を生ずる可能性が考えられる。","PeriodicalId":22880,"journal":{"name":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","volume":"31 1","pages":"699-702"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1969-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Autoxidation Inhibition of Paraffins with Thiophenols\",\"authors\":\"Z. Yoshida, H. Miyoshi\",\"doi\":\"10.1246/NIKKASHI1898.72.3_699\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"パラフィン(mp52~53℃)の自動酸化に対するチオフェノール類の酸化防止効果を自動記録ワールブルグ検圧計を用いて150℃で検討した。無置換および電子供与基を有する置換チオフェノール類を用いた場合には誘導期を過ぎるまで,ほとんど酸素の吸収が認められず,誘導期を過ぎると急激に酸素の吸収が始まる。誘導期は置換基の電子供与性の大小によってCH3O>CH3>Hの順に長い。これに対して電子吸引基を有する置換チナフェノールの存在下では,初期にある程度酸素の吸収が起こるが,一定量に達すると酸素の吸収速度は遅くなり,その後急激な吸収が起こるまでかなり長時間を要する。一方ベンゼンスルフィン酸類の存在では,核置換基の電子的性質の如何に関せず初期に特に顕著な酸素の吸収が起こることなく,徐々に酸素を吸収する。この場合核置換基として電子供与基をもつベンゼンスルフィン酸の存在下では対応するチオフェノール類の存在する場合よりも誘導期が長くなる。チオフェノール類およびベンゼンスルフィン酸類の挙動から無置換および電子供与基をもつチオフェノール類の存在ではベンゼンスルフィン酸がほとんど生じないが,電子吸引基(とくにNO2)をもつチオフェノール類ではベンゼンスルフィン酸類を生ずる可能性が考えられる。\",\"PeriodicalId\":22880,\"journal\":{\"name\":\"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan\",\"volume\":\"31 1\",\"pages\":\"699-702\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1969-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI1898.72.3_699\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI1898.72.3_699","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}