基于“堀越模型”的长管道疏散过程

O. Okada
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摘要

水分子是吸附性分子,在真空装置排气过程中起着重要作用,这在真空技术中是众所周知的。作为具体描述吸附性分子行为的模型虽然有“堀越模式”1),但遗憾的是并不广为人知。我认为这与各种历史原因有关,在此想指出以下几点。第一,日本最著名的真空教科书,至今仍是熊谷等人的《真空的物理和应用》。这本教科书出版于1970年,堀越是这本书的共同作者之一。但是,堀越模型还没有被提出,所以没有被记述。1970年以后,日本的真空教科书以该教科书为基础,补充了此后真空技术的进步。我认为应该加上堀越模型,但不知为何,日本的教科书几乎没有记述堀越模型。第二,不知是因为“堀越模式”是源自日本的模式,还是因为微妙的解释差异,我不太明白其中的原因,在外国的真空教科书中,似乎也几乎没有堀越模式的记载。第三,堀越模型由本人对“真空排气和气体释放”进行了详细的解说。但是,这种解说可能是为了简单起见,将吸附分子的附着系数定为1因此,分子的行为脱离实际,感觉不到该模型适用于实际现象。堀越自己也有可能认为这个模型仅仅是为了说明想法,而不是现实的东西。根据堀越模型,有时可以描述实际的排气,这是最近的报告4).另外,松田指出该模型对于排气桶准平衡状态的成立是必要的5)。武安等人报告说,通过分析排气曲线可以推导出吸附密度分布。不过,为了理解这一点,堀越模型是基本的。我认为堀越模型的重要性正在增加。在此,我们将详细说明堀越模型在停留时间特别长的情况下,排气曲线为什么会出现什么样的特征。在此基础上,考察为什么长排管的排气需要长时间。另外,将该模型扩展到堆型中。由此,有助于理解吸附性分子在真空中的行为。阐述越模式的重要性。
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Evacuation Process for a Long Pipe using ‘Horikoshi-Model’
水分子は吸着性の分子で,真空装置の排気過程で重要な役 割をすることは,真空技術において良く知られている.その 吸着性の分子の振る舞いを具体的に記述するモデルとして 「堀越モデル」1)があるが,残念ながら良く知られているとは 言えない.それには,いろいろな歴史的な事情が絡んでいる と思うが,ここでは次の点を指摘しておきたい.第一には, 日本における最も著名な真空の教科書は,今でも,熊谷らに よる「真空の物理と応用」2)であるが,この教科書が出版さ れたのは1970年で,堀越はこの本の共著者の一人である が,堀越モデルはまだ提案されていなかったので,記述され ていない.1970年以降,日本の真空教科書は,この教科書 に基づき,その後の真空技術の進歩を付け加える形で記述さ れてきているように見える.私は,堀越モデルは付け加えら れるべきであった,と考えるが,どういうわけか堀越モデル について日本の教科書には殆ど記述されていない.第二に, 「堀越モデル」が日本発のモデルであるためか,あるいは微 妙な解釈の違いのためか,やはり理由は私には良く解らない が,外国の真空の教科書にも,殆ど堀越モデルの記述がない ようである.第三に,堀越モデルは,本人によって,「真空 排気とガス放出」3)に詳しい解説がなされている.しかしな がら,その解説では,簡単のためと思われるが,吸着分子の 付着係数を 1 としている.そのため,分子の振る舞いが現 実離れしており,このモデルが実際の現象に適用できるよう に感じられない.堀越自身が,このモデルを,単に考え方を 説明するためのものでしかなく,現実的なものであると思っ ていなかった可能性がある. 堀越モデルによって,実際の排気が記述できる場合がある ことは,最近になって報告されている4).また,排気におけ る準平衡状態の成立にこのモデルが必要であることは,松田 によって指摘されている5).武安らは排気曲線の解析により 吸着密度分布を導くことができることを報告している6)が, これを理解するためにも堀越モデルは基本的である.堀越モ デルの重要性は増していると思う. ここでは,堀越モデルで,特に滞在時間が長い場合を詳細 に述べ,排気曲線にどのような特徴がなぜ現れるか説明す る.それをもとに,長い配管の排気になぜ長時間必要である かを考察する.またビルドアップにこのモデルを拡張する. これにより,吸着性の分子の真空中の振る舞いの理解に,堀 越モデルが大切であることを述べる.
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