{"title":"用气相色谱法/原子发光检测法(GC/AED)分析食品用器具、容器包装和玩具中的有机锡化合物","authors":"Yoko Kawamura, Tamae Maehara, Takashi Suzuki, Takashi Yamada","doi":"10.3358/SHOKUEISHI.41.246","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"GC/AEDを用いた9種類の有機スズ化合物の分析法を検討したところ, 選択性が極めて高く, しかも検出限界は標準溶液で1pgと高感度であった. 食品用器具・容器包装及び玩具を分析したところ, ポリ塩化ビニル (PVC) 製容器では全検体から安定剤のジオクチルスズ (DOT) が検出され, 残存量はほぼ数千μg/gであった. 更にその不純物や分解物のモノ及びトリオクチルスズ (MOT及びTOT), ジブチルスズ (DBT) などが検出され, ジメチルスズの残存もみられた. また, PVC製手袋からDOT, MOT, TOT, シリコーン加工クッキングシートからDBT, モノ及びトリブチルスズが検出された. PVC製容器のDOT及びDBTは比較的溶出しにくいが, 手袋及びシートからは極めて容易に溶出した.","PeriodicalId":17269,"journal":{"name":"Journal of The Food Hygienic Society of Japan (shokuhin Eiseigaku Zasshi)","volume":"23 1","pages":"246-253"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2000-08-25","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"10","resultStr":"{\"title\":\"ガスクロマトグラフィー/原子発光検出法 (GC/AED) による食品用器具・容器包装及び玩具中の有機スズ化合物の分析\",\"authors\":\"Yoko Kawamura, Tamae Maehara, Takashi Suzuki, Takashi Yamada\",\"doi\":\"10.3358/SHOKUEISHI.41.246\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"GC/AEDを用いた9種類の有機スズ化合物の分析法を検討したところ, 選択性が極めて高く, しかも検出限界は標準溶液で1pgと高感度であった. 食品用器具・容器包装及び玩具を分析したところ, ポリ塩化ビニル (PVC) 製容器では全検体から安定剤のジオクチルスズ (DOT) が検出され, 残存量はほぼ数千μg/gであった. 更にその不純物や分解物のモノ及びトリオクチルスズ (MOT及びTOT), ジブチルスズ (DBT) などが検出され, ジメチルスズの残存もみられた. また, PVC製手袋からDOT, MOT, TOT, シリコーン加工クッキングシートからDBT, モノ及びトリブチルスズが検出された. PVC製容器のDOT及びDBTは比較的溶出しにくいが, 手袋及びシートからは極めて容易に溶出した.\",\"PeriodicalId\":17269,\"journal\":{\"name\":\"Journal of The Food Hygienic Society of Japan (shokuhin Eiseigaku Zasshi)\",\"volume\":\"23 1\",\"pages\":\"246-253\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2000-08-25\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"10\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of The Food Hygienic Society of Japan (shokuhin Eiseigaku Zasshi)\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3358/SHOKUEISHI.41.246\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of The Food Hygienic Society of Japan (shokuhin Eiseigaku Zasshi)","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3358/SHOKUEISHI.41.246","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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ガスクロマトグラフィー/原子発光検出法 (GC/AED) による食品用器具・容器包装及び玩具中の有機スズ化合物の分析
GC/AEDを用いた9種類の有機スズ化合物の分析法を検討したところ, 選択性が極めて高く, しかも検出限界は標準溶液で1pgと高感度であった. 食品用器具・容器包装及び玩具を分析したところ, ポリ塩化ビニル (PVC) 製容器では全検体から安定剤のジオクチルスズ (DOT) が検出され, 残存量はほぼ数千μg/gであった. 更にその不純物や分解物のモノ及びトリオクチルスズ (MOT及びTOT), ジブチルスズ (DBT) などが検出され, ジメチルスズの残存もみられた. また, PVC製手袋からDOT, MOT, TOT, シリコーン加工クッキングシートからDBT, モノ及びトリブチルスズが検出された. PVC製容器のDOT及びDBTは比較的溶出しにくいが, 手袋及びシートからは極めて容易に溶出した.