Über die Missbildung von Bambus-Arten

Abstract

一、マダケ屬の種類には、稈の二叉せるもの、並に帶化せるものがある。 二、マダケの稈に於ては、節間の一側が瘤状に隆起し、該隆起部のみ僅かに節を有することがある。 三、モウサウチケに於ては、稈の横隔壁が屡々穿孔されることがある。是は筍の器官形成の初期に於て横隔壁同志が互に癒着し、それが其後稈の伸長して横隔壁の互に引き離さるる際、該癒着部が破壊されて遂に穿孔するに至るのである。 四、ホテイチタでは、稈の下位の節間が屡々短縮することがある。而して短縮節間の細胞の長さと數とは、通常節間のそれに比して遙かに短く且つ少い。 五、ブツメンチク、シンメンチク等では、稈の下位の節間が屡〓電光状に短縮することがある。是は筍の器宮發生の初朔に於て、横隔壁の規則正しき形成に亂れを生じたるに因るものである。 六、モウサウチケでは、稀に副芽を形成することがある。