四國西部に於ける音地式土壤(火山灰質土壤)と二三針葉樹の天然分布に就て

榊 宮崎
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Abstract

四國西部に於ける重要樹種の優占してをる林分即純林状をなせる林分にて主として土壤調査をなしたものである。(而して本調査は天然林に就て行つたもので造林地に於ける調査に關しては他日に讓る事とする)。 (1) ヒノキ、カウヤマキ、スギは土壤の種類並に其の風化過程に大いに影響されてをる。而してヒノキ、カウヤマキ林は音地又は音地的に風化せる極めて輕鬆な土壤に主として成立してをる。スギ林は相當の粘質を有し、水分保留力大なる土壤に成立してをる。 (2) モミ、ツガ、アカマツ等は輕鬆ならざる土壤にても即重粘な土壤にも成立してをる。 (3) 音地は輕鬆と粘着力が弱いから傾斜地にては上部林木を伐採すれば流下する傾向がある。故に伐採には大いに注意して後繼樹を速に立てる方法を講ずる事が必要で、又かかる土壤の存する個所には努めて母樹として此等を殘存すべきである。 (4) 我國は到る處、火山灰の影響を受けて土壤の比重に差異あるを以つて、生態方面の土壤調査には、重量によるよりも容積による方が合法的である。 (5) 生態研究には其の基岩の調査は勿論であるが尚一層必要なのは局所局所の土壤の種類並に其の風化過程の考究である。 (6) 土壤の假比重を測定して、其の成因或は地味の良否を略知するは必要且便利である。
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四国西部的音地土壤(火山灰土壤)和两三针叶树的天然分布
以四国西部重要树种的优占林分即纯林状林分为主进行土壤调查。(而本调查是针对天然林而进行的,有关造林地的调查将留待他日再说)。(1)柏树,高山木,杉树的土壤种类和其风化过程都有很大的影响。而丝柏,跨ヤマキ林是音地或音地极其轻松让风化土的平壤的主要通过。杉树林具有黏质,在水分保留力大的土壤中成立。(2)冷杉、ツガ、赤松等只能轻松土在平壤也即重黏菌的土平壤也成立了。(3)声音地轻松和黏着力弱它在上部林砍伐树木,如果流下的倾向。故砍伐大大注意后继树迅速制定方法需要采取事,又需要土平壤的得名是努力家,母亲树作为此等应该残存。(4)我国由于受到火山灰的影响,土壤的比重存在差异,因此在生态方面的土壤调查中,根据容积比根据重量更合法。在生态研究中,对其基岩的调查是当然的,但更必要的是对局部土壤的种类以及其风化过程的考究。(6)测量土壤的片比重,大致了解其成因或土质的好坏是必要且方便的。
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