{"title":"四國西部に於ける音地式土壤(火山灰質土壤)と二三針葉樹の天然分布に就て","authors":"榊 宮崎","doi":"10.4005/JJFS1919.15.272","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"四國西部に於ける重要樹種の優占してをる林分即純林状をなせる林分にて主として土壤調査をなしたものである。(而して本調査は天然林に就て行つたもので造林地に於ける調査に關しては他日に讓る事とする)。 (1) ヒノキ、カウヤマキ、スギは土壤の種類並に其の風化過程に大いに影響されてをる。而してヒノキ、カウヤマキ林は音地又は音地的に風化せる極めて輕鬆な土壤に主として成立してをる。スギ林は相當の粘質を有し、水分保留力大なる土壤に成立してをる。 (2) モミ、ツガ、アカマツ等は輕鬆ならざる土壤にても即重粘な土壤にも成立してをる。 (3) 音地は輕鬆と粘着力が弱いから傾斜地にては上部林木を伐採すれば流下する傾向がある。故に伐採には大いに注意して後繼樹を速に立てる方法を講ずる事が必要で、又かかる土壤の存する個所には努めて母樹として此等を殘存すべきである。 (4) 我國は到る處、火山灰の影響を受けて土壤の比重に差異あるを以つて、生態方面の土壤調査には、重量によるよりも容積による方が合法的である。 (5) 生態研究には其の基岩の調査は勿論であるが尚一層必要なのは局所局所の土壤の種類並に其の風化過程の考究である。 (6) 土壤の假比重を測定して、其の成因或は地味の良否を略知するは必要且便利である。","PeriodicalId":220539,"journal":{"name":"The Journal of the Society of Forestry","volume":"96 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1933-04-10","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of the Society of Forestry","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4005/JJFS1919.15.272","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}