Detection of human coronavirus RNA in surgical smoke generated by surgical devices

Takuya Yokoe
{"title":"Detection of human coronavirus RNA in surgical smoke generated by surgical devices","authors":"Takuya Yokoe","doi":"10.5361/jkmu.74.7","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"多くの外科医は電気メスや超音波メス等のエネルギーデバイスを使用する.これらの機器が生体組織を熱分解することで発生する煤煙はサージカルスモークと呼ばれ,この中には発癌性物質,患者由来の細菌・悪性細胞・ウイルスなどの有害物質が含まれていることが,数多くの研究で指摘されている.2019年にパンデミックになった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では,患者の呼吸器・糞便・血清中にウイルスRNAが存在することが示されている.そして,患者から生じたサージカルスモークによってウイルスが手術スタッフへ感染する可能性が指摘されているが,そのリスクや予防方法を評価する情報は不十分であった.そこで,筆者らはモデル実験でサージカルスモーク中のヒトコロナウイルスRNAの存在と感染力を検証し,サージカルマスクでウイルス感染リスクを低減できる可能性を評価した.本モデルでは,切開対象からサージカルスモーク中にウイルスRNAの1/106~1/105が移行した.サージカルスモーク中のウイルスは培養細胞プラークアッセイでは直接の感染性は証明できなかったが,培養上清にはウイルスRNAが自然減衰以上に保持され,特に電気メスに比べ超音波メスによるサージカルスモークは感染性がより高い可能性が示唆された.また,サージカルマスクはサージカルスモーク中のウイルスRNAの量を99.80%以上減少させることができた.この研究により,コロナウイルス感染患者のサージカルスモーク中には,感染性のあるウイルスが存在し,サージカルマスクの着用は,その感染に対する予防策となる可能性が示された.","PeriodicalId":281939,"journal":{"name":"The journal of Kansai Medical University","volume":"33 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The journal of Kansai Medical University","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5361/jkmu.74.7","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0

Abstract

多くの外科医は電気メスや超音波メス等のエネルギーデバイスを使用する.これらの機器が生体組織を熱分解することで発生する煤煙はサージカルスモークと呼ばれ,この中には発癌性物質,患者由来の細菌・悪性細胞・ウイルスなどの有害物質が含まれていることが,数多くの研究で指摘されている.2019年にパンデミックになった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では,患者の呼吸器・糞便・血清中にウイルスRNAが存在することが示されている.そして,患者から生じたサージカルスモークによってウイルスが手術スタッフへ感染する可能性が指摘されているが,そのリスクや予防方法を評価する情報は不十分であった.そこで,筆者らはモデル実験でサージカルスモーク中のヒトコロナウイルスRNAの存在と感染力を検証し,サージカルマスクでウイルス感染リスクを低減できる可能性を評価した.本モデルでは,切開対象からサージカルスモーク中にウイルスRNAの1/106~1/105が移行した.サージカルスモーク中のウイルスは培養細胞プラークアッセイでは直接の感染性は証明できなかったが,培養上清にはウイルスRNAが自然減衰以上に保持され,特に電気メスに比べ超音波メスによるサージカルスモークは感染性がより高い可能性が示唆された.また,サージカルマスクはサージカルスモーク中のウイルスRNAの量を99.80%以上減少させることができた.この研究により,コロナウイルス感染患者のサージカルスモーク中には,感染性のあるウイルスが存在し,サージカルマスクの着用は,その感染に対する予防策となる可能性が示された.
查看原文
分享 分享
微信好友 朋友圈 QQ好友 复制链接
本刊更多论文
手术器械产生的手术烟雾中人冠状病毒RNA的检测
许多外科医生使用能量装置,例如电手术刀和超声波手术刀。这些机器热分解生物组织所产生的煤烟被称为煤烟,其中含有致癌物质和来自患者的细菌、恶性细胞、病毒等有害物质。很多研究都指出了这一点。2019年流行的新型冠状病毒感染(COVID-19)显示,患者的呼吸器官、粪便和血清中存在病毒RNA。并且,患者产生的沙刺烟雾有可能将病毒传染给手术人员,但评估其风险和预防方法的信息并不充分。因此,笔者等人通过模型实验验证了微波烟雾中单核病毒RNA的存在和感染力,并评价了微波烟雾降低病毒感染风险的可能性。在本模型中,1/106 ~ 1/105的病毒RNA从切开对象转移到沙加烟雾中。萨西卡尔烟雾中的病毒在培养细胞菌斑中不能证明直接的感染性,但是在培养上清中病毒RNA保持在自然衰减以上,特别是,与电手术刀相比,超声波手术刀的thericasmos的感染性可能更高。另外,沙氏口罩可将沙氏烟雾中的病毒RNA的量减少99.80%以上。该研究表明,冠状病毒感染患者的沙眼烟雾中存在具有传染性的病毒,佩戴沙眼口罩可能是预防感染的措施。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
求助全文
约1分钟内获得全文 去求助
来源期刊
自引率
0.00%
发文量
0
期刊最新文献
鶏卵アレルギーの小児における腸内細菌叢の乱れ New insights into a Potential therapeutic agent for Postmenopausal Osteoporosis: Focus on the novel Effects of Unkeito Detection of human coronavirus RNA in surgical smoke generated by surgical devices H-RASV12 導入癌細胞のSmad依存性癌化シグナルはリンカー部リン酸化を阻害すると細胞増殖抑制シグナルに回帰する ヒト脂肪組織由来幹細胞の分離と脂肪・骨・軟骨への分化
×
引用
GB/T 7714-2015
复制
MLA
复制
APA
复制
导出至
BibTeX EndNote RefMan NoteFirst NoteExpress
×
×
提示
您的信息不完整,为了账户安全,请先补充。
现在去补充
×
提示
您因"违规操作"
具体请查看互助需知
我知道了
×
提示
现在去查看 取消
×
提示
确定
0
微信
客服QQ
Book学术公众号 扫码关注我们
反馈
×
意见反馈
请填写您的意见或建议
请填写您的手机或邮箱
已复制链接
已复制链接
快去分享给好友吧!
我知道了
×
扫码分享
扫码分享
Book学术官方微信
Book学术文献互助
Book学术文献互助群
群 号:481959085
Book学术
文献互助 智能选刊 最新文献 互助须知 联系我们:info@booksci.cn
Book学术提供免费学术资源搜索服务,方便国内外学者检索中英文文献。致力于提供最便捷和优质的服务体验。
Copyright © 2023 Book学术 All rights reserved.
ghs 京公网安备 11010802042870号 京ICP备2023020795号-1