{"title":"有关木炭性质的研究,特别是有关组成分,恭喜热量,比重,容积重等的研究。","authors":"屹二 西田, 徳一 高木, 徳一 深水","doi":"10.4005/JJFS1919.11.387","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"(1) 木炭の含水率は六-一一%にして,堅硬なるもの多量を含み炭粉より炭塊の含水率多量なり。 (2) 灰分含有率は白炭約一・五-二・八%、黒炭一・三-二・五%にして、黒炭比較的少く、木材の三・五倍に相當し、炭化率と相關關係あるものゝ如し。 (3) 白炭の炭素含有率は九〇-九六%にして堅硬なる優良白炭通常白炭より含有率多く、黒炭は八〇-九四%にして、著しく不同あるも白炭より少量なり。 (4) 水素は〇・一-三%を含有し、優良白炭最も少く、一%以下にして、普通の白炭一・〇-二・四%なり。優良黒炭は一-三%にして通常白炭より稍々含有量多し。 (5) ベルテロー發熱量計により、木炭の發熱量Hoを正確に(五〇カロリー以内の誤差)測定せり。氣乾木炭の發熱量は優良白炭六七〇〇-七二〇〇カロリー、通常白炭七〇〇〇-七八〇〇カロリーにして、優良と唱ふるもの發熱量少し。優良黒炭は六七〇〇-七七〇〇カロリーなり。 (6) 木炭の發熱量は、含有せらるゝ炭素と共に水素に影響せらるゝものなり。元素分析の結果Kerl, Balling, Verband, Lant, Steuer及著者等の考察せる第一、第二、第三、八式の發熱量式に代入比較せしに、第三式最も優良なる結果を得たり。第三式とは Ho=81,37(C-〓O)+345(H〓O) Hu=81,37(C-〓O)+345(H-〓O)-6(W+9H)隨つて酸化鉛法は發熱量測定法として不適當なり。 (7) 絶封乾量の木炭發熱量は、優良白炭七六〇〇-七八〇〇カロリー、通常白炭七八〇〇カロリー、黒炭七六〇〇-八〇〇〇カロリーなり。 (8) 比重瓶により木炭の比重を正確に(誤差率〇・五%以下)測定したるに、優良白炭一・八以上、通常白炭一・四-一・七、黒炭一・四-一・八となり黒炭概して小なり。 (9) 比重は木炭の組成分中水素含有量により影響せらるゝこと大にして、多量に水素を含有するものは比重小なり。 (10) 水銀測容計にて木炭の容積比重を測定し、從來の水容計による法と比較せり。何れもウバメガシー以上其他の優良白炭〇・六以上、通常白炭〇・三五-〇・七、優良黒炭〇・三六-〇・八六にして硬度と比例せり。 (11) 比重、發熱量、炭素含有率、水素含有率と容積比重又は硬度とは相關關係なきものゝ如し。","PeriodicalId":220539,"journal":{"name":"The Journal of the Society of Forestry","volume":"8 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1929-08-10","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"木炭の性質に關する研究 特に組成分、發熱量、比重、容積重等の關係に就て\",\"authors\":\"屹二 西田, 徳一 高木, 徳一 深水\",\"doi\":\"10.4005/JJFS1919.11.387\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"(1) 木炭の含水率は六-一一%にして,堅硬なるもの多量を含み炭粉より炭塊の含水率多量なり。 (2) 灰分含有率は白炭約一・五-二・八%、黒炭一・三-二・五%にして、黒炭比較的少く、木材の三・五倍に相當し、炭化率と相關關係あるものゝ如し。 (3) 白炭の炭素含有率は九〇-九六%にして堅硬なる優良白炭通常白炭より含有率多く、黒炭は八〇-九四%にして、著しく不同あるも白炭より少量なり。 (4) 水素は〇・一-三%を含有し、優良白炭最も少く、一%以下にして、普通の白炭一・〇-二・四%なり。優良黒炭は一-三%にして通常白炭より稍々含有量多し。 (5) ベルテロー發熱量計により、木炭の發熱量Hoを正確に(五〇カロリー以内の誤差)測定せり。氣乾木炭の發熱量は優良白炭六七〇〇-七二〇〇カロリー、通常白炭七〇〇〇-七八〇〇カロリーにして、優良と唱ふるもの發熱量少し。優良黒炭は六七〇〇-七七〇〇カロリーなり。 (6) 木炭の發熱量は、含有せらるゝ炭素と共に水素に影響せらるゝものなり。元素分析の結果Kerl, Balling, Verband, Lant, Steuer及著者等の考察せる第一、第二、第三、八式の發熱量式に代入比較せしに、第三式最も優良なる結果を得たり。第三式とは Ho=81,37(C-〓O)+345(H〓O) Hu=81,37(C-〓O)+345(H-〓O)-6(W+9H)隨つて酸化鉛法は發熱量測定法として不適當なり。 (7) 絶封乾量の木炭發熱量は、優良白炭七六〇〇-七八〇〇カロリー、通常白炭七八〇〇カロリー、黒炭七六〇〇-八〇〇〇カロリーなり。 (8) 比重瓶により木炭の比重を正確に(誤差率〇・五%以下)測定したるに、優良白炭一・八以上、通常白炭一・四-一・七、黒炭一・四-一・八となり黒炭概して小なり。 (9) 比重は木炭の組成分中水素含有量により影響せらるゝこと大にして、多量に水素を含有するものは比重小なり。 (10) 水銀測容計にて木炭の容積比重を測定し、從來の水容計による法と比較せり。何れもウバメガシー以上其他の優良白炭〇・六以上、通常白炭〇・三五-〇・七、優良黒炭〇・三六-〇・八六にして硬度と比例せり。 (11) 比重、發熱量、炭素含有率、水素含有率と容積比重又は硬度とは相關關係なきものゝ如し。\",\"PeriodicalId\":220539,\"journal\":{\"name\":\"The Journal of the Society of Forestry\",\"volume\":\"8 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1929-08-10\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Journal of the Society of Forestry\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4005/JJFS1919.11.387\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of the Society of Forestry","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4005/JJFS1919.11.387","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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木炭の性質に關する研究 特に組成分、發熱量、比重、容積重等の關係に就て
(1) 木炭の含水率は六-一一%にして,堅硬なるもの多量を含み炭粉より炭塊の含水率多量なり。 (2) 灰分含有率は白炭約一・五-二・八%、黒炭一・三-二・五%にして、黒炭比較的少く、木材の三・五倍に相當し、炭化率と相關關係あるものゝ如し。 (3) 白炭の炭素含有率は九〇-九六%にして堅硬なる優良白炭通常白炭より含有率多く、黒炭は八〇-九四%にして、著しく不同あるも白炭より少量なり。 (4) 水素は〇・一-三%を含有し、優良白炭最も少く、一%以下にして、普通の白炭一・〇-二・四%なり。優良黒炭は一-三%にして通常白炭より稍々含有量多し。 (5) ベルテロー發熱量計により、木炭の發熱量Hoを正確に(五〇カロリー以内の誤差)測定せり。氣乾木炭の發熱量は優良白炭六七〇〇-七二〇〇カロリー、通常白炭七〇〇〇-七八〇〇カロリーにして、優良と唱ふるもの發熱量少し。優良黒炭は六七〇〇-七七〇〇カロリーなり。 (6) 木炭の發熱量は、含有せらるゝ炭素と共に水素に影響せらるゝものなり。元素分析の結果Kerl, Balling, Verband, Lant, Steuer及著者等の考察せる第一、第二、第三、八式の發熱量式に代入比較せしに、第三式最も優良なる結果を得たり。第三式とは Ho=81,37(C-〓O)+345(H〓O) Hu=81,37(C-〓O)+345(H-〓O)-6(W+9H)隨つて酸化鉛法は發熱量測定法として不適當なり。 (7) 絶封乾量の木炭發熱量は、優良白炭七六〇〇-七八〇〇カロリー、通常白炭七八〇〇カロリー、黒炭七六〇〇-八〇〇〇カロリーなり。 (8) 比重瓶により木炭の比重を正確に(誤差率〇・五%以下)測定したるに、優良白炭一・八以上、通常白炭一・四-一・七、黒炭一・四-一・八となり黒炭概して小なり。 (9) 比重は木炭の組成分中水素含有量により影響せらるゝこと大にして、多量に水素を含有するものは比重小なり。 (10) 水銀測容計にて木炭の容積比重を測定し、從來の水容計による法と比較せり。何れもウバメガシー以上其他の優良白炭〇・六以上、通常白炭〇・三五-〇・七、優良黒炭〇・三六-〇・八六にして硬度と比例せり。 (11) 比重、發熱量、炭素含有率、水素含有率と容積比重又は硬度とは相關關係なきものゝ如し。