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Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine最新文献

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内頸動脈海綿静脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併したLemierre症候群の1例(Lemierre syndrome with brain abscess following platinum coil embolization for internal carotid artery cavernous sinus fistula: A case report) 内頸動脈海綿靜脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併した雷米爾症候群の1例(鉑金線圈栓塞治療頸動脈內腔竇瘘後伴有腦膿腫的雷米爾症候群:一例報告)
清水 裕介, 持田 勇希, 西沢 良平, 海田 賢彦, 山口 芳裕
Lemierre症候群は口腔咽頭領域の感染症を契機として内頸静脈の血栓性静脈炎と遠隔臓器感染を起こす,抗菌薬の発展とともに激減した症候群である。今回我々は,内頸動脈海綿静脈洞瘻のコイル塞栓術後に歯周病が波及し脳膿瘍と肝膿瘍を合併したLemierre症候群の1例を経験した。症例は60歳代の男性。外傷性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対する経動静脈プラチナコイル塞栓術の1か月後に発熱と意識障害を主訴に救急搬送された。CTにて脳膿瘍と肝膿瘍を認めたため,それぞれ穿頭ドレナージと経皮経肝ドレナージを施行した。血液培養検査からFusobacterium naviformeが検出され,歯周炎と内頸静脈内の血栓も確認できたことからLemierre症候群と診断した。脳膿瘍は一度縮小傾向であったが再度増大し膿瘍が脳室穿破したため内視鏡的膿瘍除去術を施行し,その後は抗菌薬加療で膿瘍再増大を認めず,入院79日目にリハビリ転院となった。Lemierre症候群による脳膿瘍形成は稀であるが,頭蓋内病変に対するプラチナコイル塞栓後の脳膿瘍形成も同様に稀である。コイル術後の膿瘍形成の場合には,Lemierre症候群の可能性も考慮し早期に感染巣の全身検索を行うことが肝要である。
莱米埃尔综合征是一种由口咽部感染引发的颈内静脉血栓性静脉炎和远处器官感染的综合征,随着抗菌药物的发展,这种综合征已大大减少。在本研究中,我们遇到了一例颈内动脉海绵窦瘘管线圈栓塞术后因牙周疾病并发脑和肝脓肿的莱米埃尔综合征病例。患者是一名 60 多岁的男性。颈内动脉海绵窦瘘创伤性经动脉铂线圈栓塞术后一个月,他因发热和意识障碍被送到急诊科就诊,CT显示有脑脓肿和肝脓肿,并分别进行了经皮穿刺引流术和经肝引流术。血液培养显示患者患有舟形杆菌、牙周炎和颈内静脉血栓,因此被诊断为莱米埃尔综合征。患者在入院第 79 天被转入康复科。铂金线圈栓塞颅内病变后形成脑脓肿的情况同样罕见。在线圈栓塞后形成脓肿的病例中,必须考虑到莱米埃尔综合征的可能性,并在早期对感染病灶进行系统检查。
{"title":"内頸動脈海綿静脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併したLemierre症候群の1例(Lemierre syndrome with brain abscess following platinum coil embolization for internal carotid artery cavernous sinus fistula: A case report)","authors":"清水 裕介, 持田 勇希, 西沢 良平, 海田 賢彦, 山口 芳裕","doi":"10.1002/jja2.12862","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12862","url":null,"abstract":"Lemierre症候群は口腔咽頭領域の感染症を契機として内頸静脈の血栓性静脈炎と遠隔臓器感染を起こす,抗菌薬の発展とともに激減した症候群である。今回我々は,内頸動脈海綿静脈洞瘻のコイル塞栓術後に歯周病が波及し脳膿瘍と肝膿瘍を合併したLemierre症候群の1例を経験した。症例は60歳代の男性。外傷性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対する経動静脈プラチナコイル塞栓術の1か月後に発熱と意識障害を主訴に救急搬送された。CTにて脳膿瘍と肝膿瘍を認めたため,それぞれ穿頭ドレナージと経皮経肝ドレナージを施行した。血液培養検査からFusobacterium naviformeが検出され,歯周炎と内頸静脈内の血栓も確認できたことからLemierre症候群と診断した。脳膿瘍は一度縮小傾向であったが再度増大し膿瘍が脳室穿破したため内視鏡的膿瘍除去術を施行し,その後は抗菌薬加療で膿瘍再増大を認めず,入院79日目にリハビリ転院となった。Lemierre症候群による脳膿瘍形成は稀であるが,頭蓋内病変に対するプラチナコイル塞栓後の脳膿瘍形成も同様に稀である。コイル術後の膿瘍形成の場合には,Lemierre症候群の可能性も考慮し早期に感染巣の全身検索を行うことが肝要である。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"52 ","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139828655","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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温泉水での溺水による高カルシウム血症の1例(A case of hypercalcemia due to near–drowning in hot spring water) 一例因差点溺死在温泉水中而导致的高钙血症病例
井上 卓也, 安田 祐真, 中村 元気, 守田 裕啓, 西田 樹生, 奥村 知世, 尾崎 将之
わが国では温泉水での溺水は稀ではないが,それによる高Ca血症はわが国から3例しか報告がなく,認知度は低いと思われる。患者は76歳の男性。温泉施設で飲酒後に入浴し,浴槽に浮いているところを施設の職員に救助され,救急搬送された。当院搬入時,意識JCS 1,呼吸数20/分,SpO2 89%(経鼻酸素4L/分),血圧182/86mmHg,脈拍102/分,体温36.4℃であった。血液ガス分析では低酸素血症,代謝性アシドーシスを認め,胸部CT検査では両側肺に浸潤影を認めた。血液検査で補正血清Ca濃度が19.1mg/dLと高値であった。温泉水の誤嚥による急性呼吸促迫症候群(ARDS)および嘔気,嘔吐,多尿を症状とした原因不明の高Ca血症と診断し入院となった。ARDSについては非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を開始し,高Ca血症については生理食塩水の輸液,フロセミド,エルカトニン,およびゾレドロン酸の投与を行った。第3病日にはNPPVを離脱し,血清Ca値はほぼ正常化した。その後順調に改善し,第10病日に退院となった。第32病日の患者の血清Ca値は正常であった。後日,溺れた温泉水はCa濃度が高いと判明し,高Ca血症は誤嚥した温泉水を吸収したことが原因と考えられた。現在は溺水による電解質異常は重要視されないが,温泉水での溺水では高Ca血症を見逃さないよう注意が必要と考えられた。
在日本,温泉水溺水并不罕见,但在我国仅有三例因温泉水溺水导致的高钙血症的报道,且未得到广泛认可。患者是一名 76 岁的老人。他在浴缸中漂浮时被温泉度假村的一名工作人员救起,并被紧急送往医院。到达医院时,他意识清醒,JCS 1,呼吸频率 20/分钟,SpO2 89%(鼻吸氧 4L/分钟),血压 182/86 mmHg,脉搏 102/分钟,体温 36.4°C。血气分析显示低氧血症和代谢性酸中毒,胸部 CT 扫描显示双侧肺部有浸润性阴影。血液检查显示血清钙校正浓度高达 19.1 毫克/分升。患者入院后被诊断为急性呼吸窘迫综合征(ARDS),病因不明,吸入温泉水和高血钙症,伴有恶心、呕吐和多尿;开始使用无创正压通气(NPPV)治疗 ARDS,并输注生理盐水、呋塞米、依降钙素和唑来膦酸。唑来膦酸。患者在发病第三天脱离了无创正压通气,血清 Ca 水平基本恢复正常。随后,患者病情稳步好转,在第 10 病房出院。第 32 天,患者的血清钙水平恢复正常。后来,发现溺水的温泉水中钙浓度很高,高钙血症被认为是由于吸收了吸入的温泉水所致。虽然现在认为溺水导致的电解质异常并不重要,但认为在温泉水中溺水时有必要注意不要忽视高钙血症。
{"title":"温泉水での溺水による高カルシウム血症の1例(A case of hypercalcemia due to near–drowning in hot spring water)","authors":"井上 卓也, 安田 祐真, 中村 元気, 守田 裕啓, 西田 樹生, 奥村 知世, 尾崎 将之","doi":"10.1002/jja2.12860","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12860","url":null,"abstract":"わが国では温泉水での溺水は稀ではないが,それによる高Ca血症はわが国から3例しか報告がなく,認知度は低いと思われる。患者は76歳の男性。温泉施設で飲酒後に入浴し,浴槽に浮いているところを施設の職員に救助され,救急搬送された。当院搬入時,意識JCS 1,呼吸数20/分,SpO2 89%(経鼻酸素4L/分),血圧182/86mmHg,脈拍102/分,体温36.4℃であった。血液ガス分析では低酸素血症,代謝性アシドーシスを認め,胸部CT検査では両側肺に浸潤影を認めた。血液検査で補正血清Ca濃度が19.1mg/dLと高値であった。温泉水の誤嚥による急性呼吸促迫症候群(ARDS)および嘔気,嘔吐,多尿を症状とした原因不明の高Ca血症と診断し入院となった。ARDSについては非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を開始し,高Ca血症については生理食塩水の輸液,フロセミド,エルカトニン,およびゾレドロン酸の投与を行った。第3病日にはNPPVを離脱し,血清Ca値はほぼ正常化した。その後順調に改善し,第10病日に退院となった。第32病日の患者の血清Ca値は正常であった。後日,溺れた温泉水はCa濃度が高いと判明し,高Ca血症は誤嚥した温泉水を吸収したことが原因と考えられた。現在は溺水による電解質異常は重要視されないが,温泉水での溺水では高Ca血症を見逃さないよう注意が必要と考えられた。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"12 2","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139819525","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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ツツガムシ病による敗血症性ショック, 血球貪食症候群に対し, ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法, 血漿交換などの集学的治療を行った1例(A case of septic shock, hemophagocytic syndrome due to scrub typhus treated with polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion, plasma exchange) 用多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流、血浆置换治疗恙虫病引起的脓毒性休克和嗜血细胞综合征病例用多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流、血浆置换治疗)。
坂戸 真也, 永嶋 太, 松田 知也, 菊川 元博, 藤崎 修, 後藤 保, 小林 誠人
症例は72歳の女性。発熱,体幹部紅斑と全身倦怠感を主訴に救急搬送され,原因不明の敗血症およびDICとしてICUに入院した。入院時のSOFA scoreは14点,APACHE II scoreは28点であった。入院後,虫刺症を疑う痂皮のpolymerase chain reaction(PCR)検査でツツガムシ病と確定診断した。入院後,重篤な敗血症性ショック状態となり,polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX–DHP)を導入した。また,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,ステロイドパルス療法,血漿交換(plasma exchange: PE)を施行した。これらの集学的治療により,循環動態,SOFA score,DIC scoreは改善傾向を示し,フェリチン,LDHといったHPSの治療マーカーも改善した。その後,徐々に全身状態は良好となり,49病日に転院した。ツツガムシ病は時に重篤化する。敗血症性ショック,ARDS,HPSを呈した場合,時期を逸さないPMX–DHP,PEといった集学的な治療が有効である可能性がある。
病例是一名 72 岁的妇女。她因主诉发热、躯干红斑和全身不适而被紧急送往急诊科,后因不明原因的败血症和 DIC 而被送入重症监护室。入院时,她的 SOFA 评分为 14 分,APACHE II 评分为 28 分。入院后,通过对疑似昆虫叮咬的痂皮进行聚合酶链反应(PCR)检测,确诊为恙虫病。入院后,患者出现了严重的脓毒性休克,于是采用了多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流疗法(PMX-DHP)。患者还患有嗜血细胞综合征(HPS),接受了类固醇脉冲疗法和血浆置换术(PE)。经过这些多学科治疗后,患者的血流动力学、SOFA 评分和 DIC 评分均呈改善趋势,铁蛋白和 LDH 等 HPS 治疗指标也有所改善。此后,患者的一般情况逐渐好转,并于第 49 天转院。恙虫病有时会很严重。当出现脓毒性休克、ARDS 和 HPS 时,多学科治疗(如不及时的 PMX-DHP 和 PE)可能有效。
{"title":"ツツガムシ病による敗血症性ショック, 血球貪食症候群に対し, ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法, 血漿交換などの集学的治療を行った1例(A case of septic shock, hemophagocytic syndrome due to scrub typhus treated with polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion, plasma exchange)","authors":"坂戸 真也, 永嶋 太, 松田 知也, 菊川 元博, 藤崎 修, 後藤 保, 小林 誠人","doi":"10.1002/jja2.12863","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12863","url":null,"abstract":"症例は72歳の女性。発熱,体幹部紅斑と全身倦怠感を主訴に救急搬送され,原因不明の敗血症およびDICとしてICUに入院した。入院時のSOFA scoreは14点,APACHE II scoreは28点であった。入院後,虫刺症を疑う痂皮のpolymerase chain reaction(PCR)検査でツツガムシ病と確定診断した。入院後,重篤な敗血症性ショック状態となり,polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX–DHP)を導入した。また,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,ステロイドパルス療法,血漿交換(plasma exchange: PE)を施行した。これらの集学的治療により,循環動態,SOFA score,DIC scoreは改善傾向を示し,フェリチン,LDHといったHPSの治療マーカーも改善した。その後,徐々に全身状態は良好となり,49病日に転院した。ツツガムシ病は時に重篤化する。敗血症性ショック,ARDS,HPSを呈した場合,時期を逸さないPMX–DHP,PEといった集学的な治療が有効である可能性がある。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"22 1","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139886045","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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内頸動脈海綿静脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併したLemierre症候群の1例(Lemierre syndrome with brain abscess following platinum coil embolization for internal carotid artery cavernous sinus fistula: A case report) 内頸動脈海綿靜脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併した雷米爾症候群の1例(鉑金線圈栓塞治療頸動脈內腔竇瘘後伴有腦膿腫的雷米爾症候群:一例報告)
清水 裕介, 持田 勇希, 西沢 良平, 海田 賢彦, 山口 芳裕
Lemierre症候群は口腔咽頭領域の感染症を契機として内頸静脈の血栓性静脈炎と遠隔臓器感染を起こす,抗菌薬の発展とともに激減した症候群である。今回我々は,内頸動脈海綿静脈洞瘻のコイル塞栓術後に歯周病が波及し脳膿瘍と肝膿瘍を合併したLemierre症候群の1例を経験した。症例は60歳代の男性。外傷性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対する経動静脈プラチナコイル塞栓術の1か月後に発熱と意識障害を主訴に救急搬送された。CTにて脳膿瘍と肝膿瘍を認めたため,それぞれ穿頭ドレナージと経皮経肝ドレナージを施行した。血液培養検査からFusobacterium naviformeが検出され,歯周炎と内頸静脈内の血栓も確認できたことからLemierre症候群と診断した。脳膿瘍は一度縮小傾向であったが再度増大し膿瘍が脳室穿破したため内視鏡的膿瘍除去術を施行し,その後は抗菌薬加療で膿瘍再増大を認めず,入院79日目にリハビリ転院となった。Lemierre症候群による脳膿瘍形成は稀であるが,頭蓋内病変に対するプラチナコイル塞栓後の脳膿瘍形成も同様に稀である。コイル術後の膿瘍形成の場合には,Lemierre症候群の可能性も考慮し早期に感染巣の全身検索を行うことが肝要である。
莱米埃尔综合征是一种由口咽部感染引发的颈内静脉血栓性静脉炎和远处器官感染的综合征,随着抗菌药物的发展,这种综合征已大大减少。在本研究中,我们遇到了一例颈内动脉海绵窦瘘管线圈栓塞术后因牙周疾病并发脑和肝脓肿的莱米埃尔综合征病例。患者是一名 60 多岁的男性。颈内动脉海绵窦瘘创伤性经动脉铂线圈栓塞术后一个月,他因发热和意识障碍被送到急诊科就诊,CT显示有脑脓肿和肝脓肿,并分别进行了经皮穿刺引流术和经肝引流术。血液培养显示患者患有舟形杆菌、牙周炎和颈内静脉血栓,因此被诊断为莱米埃尔综合征。患者在入院第 79 天被转入康复科。铂金线圈栓塞颅内病变后形成脑脓肿的情况同样罕见。在线圈栓塞后形成脓肿的病例中,必须考虑到莱米埃尔综合征的可能性,并在早期对感染病灶进行系统检查。
{"title":"内頸動脈海綿静脈洞瘻のプラチナコイル塞栓術後に脳膿瘍を合併したLemierre症候群の1例(Lemierre syndrome with brain abscess following platinum coil embolization for internal carotid artery cavernous sinus fistula: A case report)","authors":"清水 裕介, 持田 勇希, 西沢 良平, 海田 賢彦, 山口 芳裕","doi":"10.1002/jja2.12862","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12862","url":null,"abstract":"Lemierre症候群は口腔咽頭領域の感染症を契機として内頸静脈の血栓性静脈炎と遠隔臓器感染を起こす,抗菌薬の発展とともに激減した症候群である。今回我々は,内頸動脈海綿静脈洞瘻のコイル塞栓術後に歯周病が波及し脳膿瘍と肝膿瘍を合併したLemierre症候群の1例を経験した。症例は60歳代の男性。外傷性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対する経動静脈プラチナコイル塞栓術の1か月後に発熱と意識障害を主訴に救急搬送された。CTにて脳膿瘍と肝膿瘍を認めたため,それぞれ穿頭ドレナージと経皮経肝ドレナージを施行した。血液培養検査からFusobacterium naviformeが検出され,歯周炎と内頸静脈内の血栓も確認できたことからLemierre症候群と診断した。脳膿瘍は一度縮小傾向であったが再度増大し膿瘍が脳室穿破したため内視鏡的膿瘍除去術を施行し,その後は抗菌薬加療で膿瘍再増大を認めず,入院79日目にリハビリ転院となった。Lemierre症候群による脳膿瘍形成は稀であるが,頭蓋内病変に対するプラチナコイル塞栓後の脳膿瘍形成も同様に稀である。コイル術後の膿瘍形成の場合には,Lemierre症候群の可能性も考慮し早期に感染巣の全身検索を行うことが肝要である。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"5 4","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139888329","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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救急外来でdual energy CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(Three cases of vertebral fractures in elderly patients diagnosed by dual energy CT in the emergency department) 救急外来で双能CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(急诊科双能CT诊断老年患者脊椎骨折3例)
日上 滋雄, 守田 誠司, 杉田 真理子, 遠藤 和之, 猪口 貞樹, 長谷部 光泉, 中川 儀英
Dual–energy computed tomography(DECT)は2つの異なるエネルギーレベルのX線を用いる撮像装置で,様々な元素を識別できる。皮質骨や海面骨からカルシウムを識別・除去するvirtual non–calcium法を用いて,通常のCTでは診断困難な骨折に伴う骨髄浮腫や軟部組織損傷を診断できるが,本邦で救急搬送例に用いた報告は少ない。今回我々は,救急搬送された脊椎骨折3例をDECTで診断したので報告する。症例1は85歳の女性,L1の新鮮圧迫骨折,症例2は85歳の女性,自転車転倒によるL2の陳旧性骨折内の新鮮圧迫骨折,症例3は83歳の女性,自宅内での転倒によるS2の骨折で,いずれもDECTで骨髄浮腫を診断でき,MRIで確定した。高齢化社会が進むなか,救急外来におけるMRIが実施困難な骨折例への代替検査法としてDECTが一定の役割を果たすことが期待される。
双能量计算机断层扫描(DECT)是一种使用两种不同能量水平的 X 射线并能识别各种元素的成像系统。双能计算机断层扫描采用虚拟无钙法,可识别并去除皮质骨和海洋骨中的钙,可诊断骨髓水肿和与骨折相关的软组织损伤,而传统 CT 很难诊断这些损伤,但在日本,很少有在急诊病例中使用双能计算机断层扫描的报道。在本研究中,我们报告了三例通过 DECT 诊断的急诊脊柱骨折病例。病例 1 是一名 85 岁的妇女,患有 L1 新鲜压缩性骨折;病例 2 是一名 85 岁的妇女,由于骑自行车摔倒,患有 L2 经典骨折内的新鲜压缩性骨折;病例 3 是一名 83 岁的妇女,由于在家中摔倒,患有 S2 骨折,所有这些病例均可通过 DECT 诊断为骨髓水肿,并通过 MRI 证实。在老龄化社会中,在急诊科无法进行核磁共振成像检查的骨折病例中,DECT 作为一种替代检查方法,有望发挥一定的作用。
{"title":"救急外来でdual energy CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(Three cases of vertebral fractures in elderly patients diagnosed by dual energy CT in the emergency department)","authors":"日上 滋雄, 守田 誠司, 杉田 真理子, 遠藤 和之, 猪口 貞樹, 長谷部 光泉, 中川 儀英","doi":"10.1002/jja2.12861","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12861","url":null,"abstract":"Dual–energy computed tomography(DECT)は2つの異なるエネルギーレベルのX線を用いる撮像装置で,様々な元素を識別できる。皮質骨や海面骨からカルシウムを識別・除去するvirtual non–calcium法を用いて,通常のCTでは診断困難な骨折に伴う骨髄浮腫や軟部組織損傷を診断できるが,本邦で救急搬送例に用いた報告は少ない。今回我々は,救急搬送された脊椎骨折3例をDECTで診断したので報告する。症例1は85歳の女性,L1の新鮮圧迫骨折,症例2は85歳の女性,自転車転倒によるL2の陳旧性骨折内の新鮮圧迫骨折,症例3は83歳の女性,自宅内での転倒によるS2の骨折で,いずれもDECTで骨髄浮腫を診断でき,MRIで確定した。高齢化社会が進むなか,救急外来におけるMRIが実施困難な骨折例への代替検査法としてDECTが一定の役割を果たすことが期待される。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"3 7","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139830423","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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温泉水での溺水による高カルシウム血症の1例(A case of hypercalcemia due to near–drowning in hot spring water) 一例因差点溺死在温泉水中而导致的高钙血症病例
井上 卓也, 安田 祐真, 中村 元気, 守田 裕啓, 西田 樹生, 奥村 知世, 尾崎 将之
わが国では温泉水での溺水は稀ではないが,それによる高Ca血症はわが国から3例しか報告がなく,認知度は低いと思われる。患者は76歳の男性。温泉施設で飲酒後に入浴し,浴槽に浮いているところを施設の職員に救助され,救急搬送された。当院搬入時,意識JCS 1,呼吸数20/分,SpO2 89%(経鼻酸素4L/分),血圧182/86mmHg,脈拍102/分,体温36.4℃であった。血液ガス分析では低酸素血症,代謝性アシドーシスを認め,胸部CT検査では両側肺に浸潤影を認めた。血液検査で補正血清Ca濃度が19.1mg/dLと高値であった。温泉水の誤嚥による急性呼吸促迫症候群(ARDS)および嘔気,嘔吐,多尿を症状とした原因不明の高Ca血症と診断し入院となった。ARDSについては非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を開始し,高Ca血症については生理食塩水の輸液,フロセミド,エルカトニン,およびゾレドロン酸の投与を行った。第3病日にはNPPVを離脱し,血清Ca値はほぼ正常化した。その後順調に改善し,第10病日に退院となった。第32病日の患者の血清Ca値は正常であった。後日,溺れた温泉水はCa濃度が高いと判明し,高Ca血症は誤嚥した温泉水を吸収したことが原因と考えられた。現在は溺水による電解質異常は重要視されないが,温泉水での溺水では高Ca血症を見逃さないよう注意が必要と考えられた。
在日本,温泉水溺水并不罕见,但在我国仅有三例因温泉水溺水导致的高钙血症的报道,且未得到广泛认可。患者是一名 76 岁的老人。他在浴缸中漂浮时被温泉度假村的一名工作人员救起,并被紧急送往医院。到达医院时,他意识清醒,JCS 1,呼吸频率 20/分钟,SpO2 89%(鼻吸氧 4L/分钟),血压 182/86 mmHg,脉搏 102/分钟,体温 36.4°C。血气分析显示低氧血症和代谢性酸中毒,胸部 CT 扫描显示双侧肺部有浸润性阴影。血液检查显示血清钙校正浓度高达 19.1 毫克/分升。患者入院后被诊断为急性呼吸窘迫综合征(ARDS),病因不明,吸入温泉水和高血钙症,伴有恶心、呕吐和多尿;开始使用无创正压通气(NPPV)治疗 ARDS,并输注生理盐水、呋塞米、依降钙素和唑来膦酸。唑来膦酸。患者在发病第三天脱离了无创正压通气,血清 Ca 水平基本恢复正常。随后,患者病情稳步好转,在第 10 病房出院。第 32 天,患者的血清钙水平恢复正常。后来,发现溺水的温泉水中钙浓度很高,高钙血症被认为是由于吸收了吸入的温泉水所致。虽然现在认为溺水导致的电解质异常并不重要,但认为在温泉水中溺水时有必要注意不要忽视高钙血症。
{"title":"温泉水での溺水による高カルシウム血症の1例(A case of hypercalcemia due to near–drowning in hot spring water)","authors":"井上 卓也, 安田 祐真, 中村 元気, 守田 裕啓, 西田 樹生, 奥村 知世, 尾崎 将之","doi":"10.1002/jja2.12860","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12860","url":null,"abstract":"わが国では温泉水での溺水は稀ではないが,それによる高Ca血症はわが国から3例しか報告がなく,認知度は低いと思われる。患者は76歳の男性。温泉施設で飲酒後に入浴し,浴槽に浮いているところを施設の職員に救助され,救急搬送された。当院搬入時,意識JCS 1,呼吸数20/分,SpO2 89%(経鼻酸素4L/分),血圧182/86mmHg,脈拍102/分,体温36.4℃であった。血液ガス分析では低酸素血症,代謝性アシドーシスを認め,胸部CT検査では両側肺に浸潤影を認めた。血液検査で補正血清Ca濃度が19.1mg/dLと高値であった。温泉水の誤嚥による急性呼吸促迫症候群(ARDS)および嘔気,嘔吐,多尿を症状とした原因不明の高Ca血症と診断し入院となった。ARDSについては非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を開始し,高Ca血症については生理食塩水の輸液,フロセミド,エルカトニン,およびゾレドロン酸の投与を行った。第3病日にはNPPVを離脱し,血清Ca値はほぼ正常化した。その後順調に改善し,第10病日に退院となった。第32病日の患者の血清Ca値は正常であった。後日,溺れた温泉水はCa濃度が高いと判明し,高Ca血症は誤嚥した温泉水を吸収したことが原因と考えられた。現在は溺水による電解質異常は重要視されないが,温泉水での溺水では高Ca血症を見逃さないよう注意が必要と考えられた。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"19 5","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139879536","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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救急外来でdual energy CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(Three cases of vertebral fractures in elderly patients diagnosed by dual energy CT in the emergency department) 救急外来で双能CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(急诊科双能CT诊断老年患者脊椎骨折3例)
日上 滋雄, 守田 誠司, 杉田 真理子, 遠藤 和之, 猪口 貞樹, 長谷部 光泉, 中川 儀英
Dual–energy computed tomography(DECT)は2つの異なるエネルギーレベルのX線を用いる撮像装置で,様々な元素を識別できる。皮質骨や海面骨からカルシウムを識別・除去するvirtual non–calcium法を用いて,通常のCTでは診断困難な骨折に伴う骨髄浮腫や軟部組織損傷を診断できるが,本邦で救急搬送例に用いた報告は少ない。今回我々は,救急搬送された脊椎骨折3例をDECTで診断したので報告する。症例1は85歳の女性,L1の新鮮圧迫骨折,症例2は85歳の女性,自転車転倒によるL2の陳旧性骨折内の新鮮圧迫骨折,症例3は83歳の女性,自宅内での転倒によるS2の骨折で,いずれもDECTで骨髄浮腫を診断でき,MRIで確定した。高齢化社会が進むなか,救急外来におけるMRIが実施困難な骨折例への代替検査法としてDECTが一定の役割を果たすことが期待される。
双能量计算机断层扫描(DECT)是一种使用两种不同能量水平的 X 射线并能识别各种元素的成像系统。双能计算机断层扫描采用虚拟无钙法,可识别并去除皮质骨和海洋骨中的钙,可诊断骨髓水肿和与骨折相关的软组织损伤,而传统 CT 很难诊断这些损伤,但在日本,很少有在急诊病例中使用双能计算机断层扫描的报道。在本研究中,我们报告了三例通过 DECT 诊断的急诊脊柱骨折病例。病例 1 是一名 85 岁的妇女,患有 L1 新鲜压缩性骨折;病例 2 是一名 85 岁的妇女,由于骑自行车摔倒,患有 L2 经典骨折内的新鲜压缩性骨折;病例 3 是一名 83 岁的妇女,由于在家中摔倒,患有 S2 骨折,所有这些病例均可通过 DECT 诊断为骨髓水肿,并通过 MRI 证实。在老龄化社会中,在急诊科无法进行核磁共振成像检查的骨折病例中,DECT 作为一种替代检查方法,有望发挥一定的作用。
{"title":"救急外来でdual energy CTによる診断を行った高齢者脊椎骨折の3例(Three cases of vertebral fractures in elderly patients diagnosed by dual energy CT in the emergency department)","authors":"日上 滋雄, 守田 誠司, 杉田 真理子, 遠藤 和之, 猪口 貞樹, 長谷部 光泉, 中川 儀英","doi":"10.1002/jja2.12861","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12861","url":null,"abstract":"Dual–energy computed tomography(DECT)は2つの異なるエネルギーレベルのX線を用いる撮像装置で,様々な元素を識別できる。皮質骨や海面骨からカルシウムを識別・除去するvirtual non–calcium法を用いて,通常のCTでは診断困難な骨折に伴う骨髄浮腫や軟部組織損傷を診断できるが,本邦で救急搬送例に用いた報告は少ない。今回我々は,救急搬送された脊椎骨折3例をDECTで診断したので報告する。症例1は85歳の女性,L1の新鮮圧迫骨折,症例2は85歳の女性,自転車転倒によるL2の陳旧性骨折内の新鮮圧迫骨折,症例3は83歳の女性,自宅内での転倒によるS2の骨折で,いずれもDECTで骨髄浮腫を診断でき,MRIで確定した。高齢化社会が進むなか,救急外来におけるMRIが実施困難な骨折例への代替検査法としてDECTが一定の役割を果たすことが期待される。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"55 5","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139890616","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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ツツガムシ病による敗血症性ショック, 血球貪食症候群に対し, ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法, 血漿交換などの集学的治療を行った1例(A case of septic shock, hemophagocytic syndrome due to scrub typhus treated with polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion, plasma exchange) 用多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流、血浆置换治疗恙虫病引起的脓毒性休克和嗜血细胞综合征病例用多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流、血浆置换治疗)。
坂戸 真也, 永嶋 太, 松田 知也, 菊川 元博, 藤崎 修, 後藤 保, 小林 誠人
症例は72歳の女性。発熱,体幹部紅斑と全身倦怠感を主訴に救急搬送され,原因不明の敗血症およびDICとしてICUに入院した。入院時のSOFA scoreは14点,APACHE II scoreは28点であった。入院後,虫刺症を疑う痂皮のpolymerase chain reaction(PCR)検査でツツガムシ病と確定診断した。入院後,重篤な敗血症性ショック状態となり,polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX–DHP)を導入した。また,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,ステロイドパルス療法,血漿交換(plasma exchange: PE)を施行した。これらの集学的治療により,循環動態,SOFA score,DIC scoreは改善傾向を示し,フェリチン,LDHといったHPSの治療マーカーも改善した。その後,徐々に全身状態は良好となり,49病日に転院した。ツツガムシ病は時に重篤化する。敗血症性ショック,ARDS,HPSを呈した場合,時期を逸さないPMX–DHP,PEといった集学的な治療が有効である可能性がある。
病例是一名 72 岁的妇女。她因主诉发热、躯干红斑和全身不适而被紧急送往急诊科,后因不明原因的败血症和 DIC 而被送入重症监护室。入院时,她的 SOFA 评分为 14 分,APACHE II 评分为 28 分。入院后,通过对疑似昆虫叮咬的痂皮进行聚合酶链反应(PCR)检测,确诊为恙虫病。入院后,患者出现了严重的脓毒性休克,于是采用了多粘菌素 B 固定纤维柱直接血液灌流疗法(PMX-DHP)。患者还患有嗜血细胞综合征(HPS),接受了类固醇脉冲疗法和血浆置换术(PE)。经过这些多学科治疗后,患者的血流动力学、SOFA 评分和 DIC 评分均呈改善趋势,铁蛋白和 LDH 等 HPS 治疗指标也有所改善。此后,患者的一般情况逐渐好转,并于第 49 天转院。恙虫病有时会很严重。当出现脓毒性休克、ARDS 和 HPS 时,多学科治疗(如不及时的 PMX-DHP 和 PE)可能有效。
{"title":"ツツガムシ病による敗血症性ショック, 血球貪食症候群に対し, ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法, 血漿交換などの集学的治療を行った1例(A case of septic shock, hemophagocytic syndrome due to scrub typhus treated with polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion, plasma exchange)","authors":"坂戸 真也, 永嶋 太, 松田 知也, 菊川 元博, 藤崎 修, 後藤 保, 小林 誠人","doi":"10.1002/jja2.12863","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12863","url":null,"abstract":"症例は72歳の女性。発熱,体幹部紅斑と全身倦怠感を主訴に救急搬送され,原因不明の敗血症およびDICとしてICUに入院した。入院時のSOFA scoreは14点,APACHE II scoreは28点であった。入院後,虫刺症を疑う痂皮のpolymerase chain reaction(PCR)検査でツツガムシ病と確定診断した。入院後,重篤な敗血症性ショック状態となり,polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX–DHP)を導入した。また,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,ステロイドパルス療法,血漿交換(plasma exchange: PE)を施行した。これらの集学的治療により,循環動態,SOFA score,DIC scoreは改善傾向を示し,フェリチン,LDHといったHPSの治療マーカーも改善した。その後,徐々に全身状態は良好となり,49病日に転院した。ツツガムシ病は時に重篤化する。敗血症性ショック,ARDS,HPSを呈した場合,時期を逸さないPMX–DHP,PEといった集学的な治療が有効である可能性がある。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"140 ","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-02-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139825813","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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気胸,膿胸を合併し胸腔鏡手術が有効であったLemierre症候群の1例(Pneumothorax and empyema secondary to Lemierre’s syndrome treated by thoracoscopic surgery) 気胸,膿胸を合併し胸腔镜手術が有効であった雷米埃爾症候群の1例(胸腔镜手术治疗雷米埃爾综合征继发的气胸和肺水肿)
下茂 由希子, 瀧口 徹, 金 史英, 阪本 太吾, 佐藤 陽介, 松本 佳之, 横堀 將司
症例は既往のない29歳の男性。咽頭痛を主訴に近医を受診し,扁桃炎の診断であった。1週間後に著明なSpO2の低下を認め,集中治療目的に当科を紹介受診した。造影CTで口腔内膿瘍,左内頸静脈に血栓性静脈炎,両肺野に多数の結節影,両側の大量胸水を認めた。口腔内膿瘍の穿刺液,血液,胸水の培養からはいずれもFusobacterium necrophorumが同定された。先行する口腔咽頭感染,血栓性静脈炎,遠隔感染巣,血液培養陽性からLemierre症候群と診断した。人工呼吸器管理開始直後,両側気胸となり,酸素化の安定に時間を要した。また,その後膿胸の管理に難渋し,両側に計5本のドレーンを挿入して胸腔内の洗浄を繰り返した。左側の気胸と膿胸の改善に乏しく,第15病日に胸腔鏡補助下に洗浄ドレナージ術とドレーン位置の調整を行った。第50病日にすべてのドレーンを抜去でき,第56病日にリハビリテーション病院へ転院となった。気胸,膿胸の再発はなく社会復帰した。Lemierre症候群は,口腔,咽頭領域の先行感染を契機に発症し,炎症が波及して内頸静脈の血栓性静脈炎や遠隔臓器への敗血症性塞栓症を引き起こす重篤な全身感染症である。高頻度に敗血症性肺塞栓症を合併するため,陽圧換気による気胸発症に注意が必要である。また,合併する気胸や膿胸は難治性であることが多く,本症例では胸腔鏡を用いたドレナージが有効であった。下茂由希子と滝口徹は筆頭著者として同等の貢献をした。
患者是一名 29 岁的男性,无病史。他因咽喉疼痛到当地医院就诊,被诊断为扁桃体炎;一周后,由于SpO2明显下降,他被转到我科接受重症监护。对比增强 CT 显示口腔内脓肿、左颈内静脉血栓性静脉炎、双肺野多发结节影和双侧大量胸腔积液。在口腔脓肿穿刺液、血液和胸腔积液培养中发现了坏死杆菌。根据之前的口咽部感染、血栓性静脉炎、远处感染灶和阳性血液培养结果,诊断为莱米埃尔综合征。开始通气治疗后,患者立即出现双侧气胸,吸氧后需要一段时间才能稳定下来。气胸很难处理,双侧共插入了五根引流管,并反复冲洗胸腔。左侧气胸和脓胸改善不大,因此在病程第 15 天在胸腔镜辅助下进行了清理引流和调整引流管位置。第 50 天,所有引流管被成功拔除,第 56 天,患者被转往康复医院。莱米埃尔综合征是一种严重的全身感染,由之前的口腔和咽部感染引发,并扩散至颈内静脉引起血栓性静脉炎和远处器官的化脓性栓塞。化脓性肺栓塞的高发与正压通气导致的气胸有关。并发症气胸和脓胸通常是难治性的,而胸腔镜引流术在本病例中非常有效。下茂幸子和泷口彻作为第一作者做出了同等贡献。
{"title":"気胸,膿胸を合併し胸腔鏡手術が有効であったLemierre症候群の1例(Pneumothorax and empyema secondary to Lemierre’s syndrome treated by thoracoscopic surgery)","authors":"下茂 由希子, 瀧口 徹, 金 史英, 阪本 太吾, 佐藤 陽介, 松本 佳之, 横堀 將司","doi":"10.1002/jja2.12857","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12857","url":null,"abstract":"症例は既往のない29歳の男性。咽頭痛を主訴に近医を受診し,扁桃炎の診断であった。1週間後に著明なSpO2の低下を認め,集中治療目的に当科を紹介受診した。造影CTで口腔内膿瘍,左内頸静脈に血栓性静脈炎,両肺野に多数の結節影,両側の大量胸水を認めた。口腔内膿瘍の穿刺液,血液,胸水の培養からはいずれもFusobacterium necrophorumが同定された。先行する口腔咽頭感染,血栓性静脈炎,遠隔感染巣,血液培養陽性からLemierre症候群と診断した。人工呼吸器管理開始直後,両側気胸となり,酸素化の安定に時間を要した。また,その後膿胸の管理に難渋し,両側に計5本のドレーンを挿入して胸腔内の洗浄を繰り返した。左側の気胸と膿胸の改善に乏しく,第15病日に胸腔鏡補助下に洗浄ドレナージ術とドレーン位置の調整を行った。第50病日にすべてのドレーンを抜去でき,第56病日にリハビリテーション病院へ転院となった。気胸,膿胸の再発はなく社会復帰した。Lemierre症候群は,口腔,咽頭領域の先行感染を契機に発症し,炎症が波及して内頸静脈の血栓性静脈炎や遠隔臓器への敗血症性塞栓症を引き起こす重篤な全身感染症である。高頻度に敗血症性肺塞栓症を合併するため,陽圧換気による気胸発症に注意が必要である。また,合併する気胸や膿胸は難治性であることが多く,本症例では胸腔鏡を用いたドレナージが有効であった。下茂由希子と滝口徹は筆頭著者として同等の貢献をした。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":" 10","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139392661","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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民間船舶を活用した災害医療(The possibility and usefulness of using civilian ships in times of disaster: Challenges of medical treatment on shipboard) 民間船舶を活用した災害醫療(災難時使用民間船舶的可能性和作用。)船上医疗的挑战)
野口 航, 土谷 飛鳥, 青木 弘道, 守田 誠司, 中川 儀英, 山田 吉彦
【目的】第二次世界大戦以前,“病院船”は本邦においても運用されていたが,以降は姿を消した。近年災害時の“多目的船”として再び議論され,政府機関内の実証訓練を経て,2021年「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律」が成立した。実際の民間船舶で実証訓練を行った結果から,災害時に提供可能な医療内容や活用する船舶における課題を抽出し検討した。【対象】学校法人東海大学が保有する海洋調査研修船『望星丸』内で「提供可能な医療」「患者搬送手段と方法」を検証する訓練を行った。軽症から中等症の16名の模擬患者に対し,DMATが乗船し診療,移動,療養管理を行った。【結果】船内常備およびDMATが持参する医療資機材で医療対応は可能であった。船室を活用し療養環境を確保できた。感染症対応は船外の通路を用いた動線分離が可能であった。車椅子,担架を用いて狭隘な通路や階段の移動は可能であった。訓練後アンケートより亜急性期の患者を収容し被災地外へ搬送する役割が期待された。【結語】既存の民間船舶であっても,船内設備を生かしつつ医療者が医療資機材を持ち込むことで,災害時に活用可能であることが示唆された。民間船舶の規模に応じた活用方法を平時から検討し,医療者・民間船舶の合同訓練を行うことで,民間船舶は災害時の有効なツールとなることが期待される。
目的:日本在二战前曾有过医院船,但后来消失了。近年来,人们再次讨论将其作为灾害时使用的 "多用途船舶",并在政府机构内进行示范培训后,于 2021 年颁布了《灾害时使用船舶等提供医疗服务系统促进法》。在实际的民用船舶上进行的示范演习的结果被用于确定和检查灾害时可提供的医疗服务的内容以及使用船舶时需要解决的问题。培训在东海大学教育法人拥有的海洋研究和培训船 "Mochisei Maru "上进行,以验证 "可提供的医疗服务 "和 "运送病人的手段和方法"。DMAT 登上该船,为 16 名患有轻度至中度疾病的模拟病人提供医疗、转运和医疗管理服务。结果:利用船上的医疗设备和材料以及 DMAT 带来的医疗设备和材料,可以进行医疗救治。利用船上的舱室确保了疗养环境。利用船舱外的通道,传染病控制的流线可以分开。可以使用轮椅和担架通过狭窄的走廊和楼梯。培训后的调查问卷显示,该船有望在收容亚急性阶段的病人和将他们运送出灾区方面发挥作用。结论:有人建议,如果医务人员自带医疗设备和材料,同时利用船上的设施,在发生灾难时可以利用现有的民用船只。通过考虑如何根据私人船只的大小加以利用,并在医务人员和私人船只之间开展联合培训,预计私人船只将成为灾难发生时的有效工具。
{"title":"民間船舶を活用した災害医療(The possibility and usefulness of using civilian ships in times of disaster: Challenges of medical treatment on shipboard)","authors":"野口 航, 土谷 飛鳥, 青木 弘道, 守田 誠司, 中川 儀英, 山田 吉彦","doi":"10.1002/jja2.12856","DOIUrl":"https://doi.org/10.1002/jja2.12856","url":null,"abstract":"【目的】第二次世界大戦以前,“病院船”は本邦においても運用されていたが,以降は姿を消した。近年災害時の“多目的船”として再び議論され,政府機関内の実証訓練を経て,2021年「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律」が成立した。実際の民間船舶で実証訓練を行った結果から,災害時に提供可能な医療内容や活用する船舶における課題を抽出し検討した。【対象】学校法人東海大学が保有する海洋調査研修船『望星丸』内で「提供可能な医療」「患者搬送手段と方法」を検証する訓練を行った。軽症から中等症の16名の模擬患者に対し,DMATが乗船し診療,移動,療養管理を行った。【結果】船内常備およびDMATが持参する医療資機材で医療対応は可能であった。船室を活用し療養環境を確保できた。感染症対応は船外の通路を用いた動線分離が可能であった。車椅子,担架を用いて狭隘な通路や階段の移動は可能であった。訓練後アンケートより亜急性期の患者を収容し被災地外へ搬送する役割が期待された。【結語】既存の民間船舶であっても,船内設備を生かしつつ医療者が医療資機材を持ち込むことで,災害時に活用可能であることが示唆された。民間船舶の規模に応じた活用方法を平時から検討し,医療者・民間船舶の合同訓練を行うことで,民間船舶は災害時の有効なツールとなることが期待される。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"11 2","pages":""},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2024-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"139456964","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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期刊
Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine
全部 Acc. Chem. Res. ACS Applied Bio Materials ACS Appl. Electron. Mater. ACS Appl. Energy Mater. ACS Appl. Mater. Interfaces ACS Appl. Nano Mater. ACS Appl. Polym. Mater. ACS BIOMATER-SCI ENG ACS Catal. ACS Cent. Sci. ACS Chem. Biol. ACS Chemical Health & Safety ACS Chem. Neurosci. ACS Comb. Sci. ACS Earth Space Chem. ACS Energy Lett. ACS Infect. Dis. ACS Macro Lett. ACS Mater. Lett. ACS Med. Chem. Lett. ACS Nano ACS Omega ACS Photonics ACS Sens. ACS Sustainable Chem. Eng. ACS Synth. Biol. Anal. Chem. BIOCHEMISTRY-US Bioconjugate Chem. BIOMACROMOLECULES Chem. Res. Toxicol. Chem. Rev. Chem. Mater. CRYST GROWTH DES ENERG FUEL Environ. Sci. Technol. Environ. Sci. Technol. Lett. Eur. J. Inorg. Chem. IND ENG CHEM RES Inorg. Chem. J. Agric. Food. Chem. J. Chem. Eng. Data J. Chem. Educ. J. Chem. Inf. Model. J. Chem. Theory Comput. J. Med. Chem. J. Nat. Prod. J PROTEOME RES J. Am. Chem. Soc. LANGMUIR MACROMOLECULES Mol. Pharmaceutics Nano Lett. Org. Lett. ORG PROCESS RES DEV ORGANOMETALLICS J. Org. Chem. J. Phys. Chem. J. Phys. Chem. A J. Phys. Chem. B J. Phys. Chem. C J. Phys. Chem. Lett. Analyst Anal. Methods Biomater. Sci. Catal. Sci. Technol. Chem. Commun. Chem. Soc. Rev. CHEM EDUC RES PRACT CRYSTENGCOMM Dalton Trans. Energy Environ. Sci. ENVIRON SCI-NANO ENVIRON SCI-PROC IMP ENVIRON SCI-WAT RES Faraday Discuss. Food Funct. Green Chem. Inorg. Chem. Front. Integr. Biol. J. Anal. At. Spectrom. J. Mater. Chem. A J. Mater. Chem. B J. Mater. Chem. C Lab Chip Mater. Chem. Front. Mater. Horiz. MEDCHEMCOMM Metallomics Mol. Biosyst. Mol. Syst. Des. Eng. Nanoscale Nanoscale Horiz. Nat. Prod. Rep. New J. Chem. Org. Biomol. Chem. Org. Chem. Front. PHOTOCH PHOTOBIO SCI PCCP Polym. Chem.
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